[舞鶴・女子高生殺害]自転車の男が逆走…防犯カメラに

　京都府舞鶴市の府立東舞鶴高校浮島分校１年、小杉美穂さん（１５）殺害事件で、府警舞鶴署捜査本部は１４日、小杉さんとみられる女性と自転車を押す男性が映った防犯カメラに７日未明、２人とは逆の方向に走り去る自転車が２回映っていたことを明らかにした。いずれも２人が通り過ぎた後の映像で、小杉さんと一緒にいた男性だった場合、どこかで別れて引き返したか、犯行後に逃走する姿だった可能性がある。

　調べでは、小杉さんは７日午前１時前、自宅の西約１．５キロの薬局付近で女友達に「１人で散歩している」と電話。その後、現場へ通じる府道を徒歩で北上したとみられるが、途中に設置された自衛隊施設の防犯カメラには２人連れの姿が映っていた。

　自転車を押す男性が撮影されたのは、府道と遺体発見現場へ向かう道との交差点近くにある防犯カメラ。同日午前２時近くに、小杉さんとみられる女性と一緒に北へ向かっていた。一方、自転車は２回とも南方向に走り去り、１台は同２〜３時、もう１台は同３〜６時に映っていた。

　小杉さんの死亡推定時刻は同日未明。捜査本部は小杉さんと一緒にいた男性と、２台の自転車の人物が同一である可能性については明言していないが、犯行時間帯に極めて接近していることから詳しく調べている。

　また、捜査本部は、同日未明に府道を歩く男女２人の目撃情報が２件寄せられていることや、遺体発見現場以外に血液反応がみられなかったことも明らかにした。