2008年5月14日 20時48分更新
倉敷市の倉敷チボリ公園の今後の経営をめぐる議論が大詰めを迎え、14日、急きょ取締役会が開かれました。しかし、結論は出ず、今月下旬に新しい倉敷市長を取締役に迎えて議論が再開されることになりました。
倉敷チボリ公園は、来年1月以降、「チボリ」の名称が使えなくなって県が支援を打ち切り、存続が難しくなっていますが、完全民営化して経営を続ける案も出るなど、議論がまとまっていません。
14日、公園を運営する「チボリ・ジャパン社」は完全民営化が可能かどうかを話し合うため急きょ、取締役会を開きました。
しかし、先月の倉敷市長選挙で取締役の1人だった古市市長が落選して取締役を辞任したことから、取締役会では、新しい市長にも議論に加わってもらうため、14日は具体策が示されないまま会議が終了しました。
「チボリ・ジャパン社」の坂口正行社長は「話し合いがちぐはぐな印象をもたれると思うが、地元の代表がいない中で重要な案件を決めるのは問題がある」と話しています。
また、石井知事は「具体的に話し合いたかったがたいへん遺憾だ。次回、最終的な方向性を出してほしいと強く要請した」と話しています。
「チボリ・ジャパン社」では今月26日に臨時株主総会を開いて倉敷市の新しい市長と市議会議長を取締役に迎えたあと、今月29日に次の取締役会を開くことにしています。