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ページ更新時間:2008年05月14日(水) 19時09分

中国のテレビは政府・軍の活躍繰り返す

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 今回の大地震、中国の国営テレビでは甚大な被害状況が伝えられる一方で、政府や軍の活躍が繰り返し伝えられています。その狙いとは?
 地震発生からわずか数時間と異例の早さで、被災地に向かった温家宝首相。

 「皆さん、もう少し頑張って、いま助けますから」
 「1秒早く入れば、1人多くの命が助けられます」(温家宝首相)

 家族を失ったり家を失ったりした市民を励まし、救援部隊に矢継ぎ早に指示を出す温家宝首相の姿が、テレビで繰り返し放送されます。

 「食料を早く持ってきて。子供たちは何も食べていない!」(温家宝首相)

 地元の四川テレビは24時間特番態勢で伝えています。

 「犠牲を恐れず、疲労を恐れず、党の指導のもとに一致団結し、志を一つにして震災に打ち勝とう」(四川テレビ)

 被災地からの中継やリポートを交え、膨大な量のニュースが放送されていますが、中でも目立つのは温家宝首相の現地視察です。

 「ここは最も被害がひどい地域です。共産党と政府は皆さんに気を配っています」(温家宝首相)

 オリンピックを間近に控える中、チベット暴動で世界の注目を集めた地域で起きた大災害。中国政府が国を挙げての懸命の救助活動を展開し、内外に向けてアピールするのは当然との見方も広がっています。しかし、被災地に入った世界各地からのメディアに対しては、依然、警察当局による取材妨害が起きています。(14日17:59)

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