ページ更新時間:2008年05月15日(木) 01時05分 | ||
震源地ブンセンは壊滅的な状況 32年前の唐山地震以来、最悪の被害をもたらした中国・四川省の大地震。発生から3日がたちましたが、余震に加え、激しい雨などで救援活動が思うように進みません。 被災地では、激しい揺れで建物は完全に倒壊してしまい、基礎部分すら残っていない建物すらあります。学校の建物も大きな被害が出て、幼い命が多数失われました。 「医者をすぐ連れて来い」 「この子の足が壁に挟まれてしまっている」 「しばらく我慢して。すぐ助け出すからね」(救援隊) 新華社通信は、四川省をはじめ8つの省と市でこれまでに1万2000人以上が死亡し、行方不明者が7800人に達したと伝えています。家屋の倒壊も、当初50万戸と言われていたものが7倍の356万戸に上っています。がれきの下には、いまだ各地で9000人以上が生き埋めになったままです。 現地では雨も断続的に続き、救出作業は難航。救援物資も足りておらず、市民が物資を持ち寄り、何とか過ごしているのが現状です。 中国政府は、およそ10万人の人民解放軍や武装警察を被災地での救援活動に当たらせていますが、震源地に近くなるほど各地で道路が寸断され、救援部隊は思うように近づくことができていません。 震源地のブンセン。地震発生からおよそ30時間たってから孤立していたこの街にも、ようやく救援部隊が到着しました。部隊は21時間歩いて現地入りしたと言います。しかし、いまだに6万人と連絡がとれないままです。 ブンセンのある街では、1万人の住民のうち、およそ8割の住民が死亡したとも伝えられています。 「(空軍の救援部隊が)成都空港、綿陽空港に到着しました。彼らは直ちに北川、安県に赴き、救援活動を開始します」(現地のテレビ放送) 分断されている地域には、空挺部隊も投入されました。 「共産党と政府は、皆さんのことに気を配っています」(温家宝首相) 被災地では電気や水道がとまり、飲み水すら不足しています。発生から3日、救援活動はまさに時間との勝負になっています。(14日17:55) |
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