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家畜の「げっぷ」抑えよう 日・NZ首相が協力で合意

2008年05月14日20時44分

 福田首相は14日、ニュージーランドのクラーク首相と首相官邸で会談し、地球温暖化問題で緊密に連携することなどを確認し、共同声明を出した。地球温暖化を進める温室効果ガスの一つで、家畜が排出する「げっぷ」に含まれるメタン発生の抑制策の共同研究を進めることで合意した。

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ニュージーランドのクラーク首相(左)との会談に臨む福田首相=14日午後、首相官邸、松本敏之撮影

 福田首相は会談後の共同記者発表で「クラーク首相と環境、気候変動分野で、2国間で一層協力していくことを確認した」と語った。

 共同声明では、ニュージーランドが家畜からの温室効果ガス削減に取り組んでいることを日本側が評価した。畜産大国のニュージーランドは、約4千万頭いる羊のげっぷが国全体の温室効果ガスの排出総量の半分を占めるなど、同国にとって「げっぷ」が深刻化。「げっぷ」によるメタン発生を抑制する技術が進んでいるとされる日本側と技術面で協力することにした。

 一方、両首脳は日本が温室効果ガスの削減策として提案する「セクター別アプローチ」に基づく途上国への技術や資金の提供で協力することを確認。クラーク首相は、ポスト京都議定書の枠組み作りで、セクター別アプローチが果たす役割を「有用」と評価した。

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