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「病院界のゴーン」勇退/川崎市が病院人事発表
- 政治・行政
- 2008/03/18
川崎市の阿部孝夫市長は十八日、同市病院事業管理者の武弘道氏(71)が勇退し、後任に市立川崎病院長の秋月哲史氏(62)を任命すると発表した。
武氏は埼玉県立四病院の管理者として経営健全化を果たし、三年前に阿部市長がスカウトして着任。二〇〇五年度の市立二病院は八年ぶりに単年度黒字になり、武氏は「病院界のゴーン」とも呼ばれている。
市長の定例会見に同席した武氏は【1】職員の意識改革【2】救命救急センターの設置【3】特殊勤務手当の見直し【4】成績評価の導入─など改革のポイントを挙げ「逆風の中で十五年近く(病院事業管理者に)携わってきたが、市立病院は本年度も黒字見込みで、私でないとやれないことは終わった」と任期一年を残して退任する理由を説明。「阿部市長の理解もあり、いい人材を送ってもらい、現場も病院局も良い結果を出せた」と感謝の意を表した。
後任の秋月氏は慶応大医学部卒。一九七二年に川崎市入庁、市立川崎病院勤務。慶応大学病院、米国勤務を経て、再び八七年に川崎市入庁、市立病院循環器科部長、内科部長を歴任し、二〇〇三年から現職。
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