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児童性犯罪:10代に蔓延するわいせつ物(上)

ファイル交換ソフトなどを通じ広がる

 大邱市のJ小学校で起きた集団性的暴行事件の衝撃が覚めやらない中、同市のS小学校でも今年2月、似たような事件が起こっていたことが13日明らかになった。同校の1‐5年生の男児3人は、同じ学校の3年生の女児(9)を同市達西区のマンションの屋上へ連れて行き、服を脱がせ性行為をするような真似をしたとして、現在警察の事情聴取を受けている。

 一方、江原道江陵市の小学校でも、昨年11月から12月にかけて、男児7人が同じクラスの女児(当時12歳)をトイレに連れ込み体の一部を触るなど、数回にわたって性的暴行を加えていたことが明らかになった。女児は事件のショックにより、中学校に入学後すぐ、加害者らが通う学校から違う地区の学校に転校したものの、結局学校生活になじめず、精神病院に入院して治療を受けている。

◆被害者であり加害者

 幼い子どもたちをこのような犯罪に駆り立てるものは何なのか。

 警察の捜査に対し、加害者らはみな「わいせつなビデオを見て真似した」と供述した。昨年、ソウルYMCAが行った調査でも、小学生の40%がわいせつなビデオを見たことがある、と回答している。

 最近相次いでいる小学生の集団性的暴行事件は、韓国社会におけるわいせつ物の氾濫(はんらん)が相当深刻であるということを示している。

 今月9日午後、ソウル市陽川区新亭洞のネットカフェ。制服姿の中学生がビデオCDをパソコンに挿入し、「出た!」と叫ぶと、周りでゲームをしていた友人たちが一斉に集まってきた。画面には二人の男女の赤裸々な性行為の場面が映っていた。タイトルは「ベトナム女優の流出動画」というものだった。

 キム某君(14)=ソウルM中学校2年=は「P2P(Peer to Peer、ファイル交換ソフト)からダウンロードしたものだが、家では親がいるためダウンロードが難しく、友だちがダウンロードしたものを3000ウォン(約300円)で買った」と話した。

パク・スチャン記者

パク・シヨン記者

オ・ヒョンソク記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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