日本を訪問している中国・胡錦濤国家主席は8日、福田首相や卓球・福原愛選手たちと共に、東京・新宿区の早稲田大学で青少年交流のイベントに出席した。周辺では、抗議活動が行われるなど、騒然とした雰囲気となった。 大学の周辺には、チベットの自治を訴えるデモ隊のほか、中国人留学生が中国の国旗を持って集まった。デモ隊は胡主席の記念講演が始まる前から膨れあがり始め、一時はチベット支持派と中国人留学生たちが対峙(たいじ)する場面もあった。
また、中国人留学生の中で「フリーチベット」と大声で叫んだ男性が取り押さえられるなどの騒ぎがあったが、デモ自体は大きな混乱はなかった。
胡主席は、記念講演で「時は人の姿を変えるが、友情を変えることはできない」と述べ、若い人たちの交流の重要性を訴えた。