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ロシア新内閣、プーチン色が鮮明

 【モスクワ=坂井光】ロシアのメドベージェフ大統領は12日、プーチン首相から組閣名簿を受け取り、これを承認する大統領令に署名した。ほぼ全員がプーチン首相の人脈からの登用となった。さらに大統領を支える大統領府長官と安保政策の最高意思決定機関である安全保障会議の書記にもプーチン氏の側近が就任。大統領と首相の双頭体制となったロシアの権力構造だが、プーチン色が強いことを改めて裏付けた。

 プーチン首相は同日、クレムリンに組閣名簿を提出した後に政府庁舎で閣僚名簿を発表した。首相は大統領と話し合った人事であることを指摘したが、前ズプコフ内閣の組閣の時には当時のプーチン大統領が自ら発表しており、引き続き人事権をプーチン氏が握っていることを印象づけた。

 第一副首相にはズプコフ前首相、シュワロフ大統領補佐官が就任。シロビキと呼ばれる強硬派代表として影響力を発揮し、処遇が注目されていたセチン大統領府副長官は、最大の利権を抱えるエネルギーを含む工業担当副首相として表舞台に登場する。今後も産業の国家管理政策などを進めるとみられる。(07:03)

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