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薄型テレビ不振 日立が純損失581億円

 日立製作所が13日発表した2008年3月期連結決算は、純損益が581億円の赤字だった。不振の薄型テレビ事業のリストラなどに約1000億円の費用を計上。支払った税金が将来戻ると見込んで計上していた繰り延べ税金資産620億円を取り崩すことも響いた。

 赤字計上は2年連続。09年3月期はハードディスク駆動装置(HDD)事業の改善などで営業利益は前期比10・0%増の3800億円を予想し、純損益は400億円の黒字への回復を見込む。

 ただ、薄型テレビ事業は価格下落などを背景に通期の黒字化はなお厳しいとも予想しており、抜本的な再建が引き続き課題となりそうだ。

 08年3月期の売上高は前期比9・6%増の11兆2267億円、営業利益は89・3%増の3455億円。原子力発電設備など電力事業が好調だったが、薄型テレビを中心とする「デジタルメディア・民生機器」部門は1099億円の営業赤字だった。

[ 2008年05月13日 19:32 ]

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