2008年5月14日 12時20分更新
去年7月、大津市民病院であごにガンが出来た男性患者が呼吸困難になって意識不明の寝たきりの状態になったことについて、病院側が医療ミスを認め、患者側に慰謝料などとしておよそ4800万円を支払うことを決めました。
大津市によりますと、大津市の62歳の男性患者は、去年7月、大津市民病院で右あごの下に出来たガンを取り除く手術を受けましたが、その日の夜になってがんを取り除いた場所に血がたまり、気道が圧迫されて呼吸困難になりました。
担当の医師が、3回にわたって口から管を入れる方法で気道を確保しようと試みましたが予想以上に狭くなっていたため、うまくいかずのど元を切って管を入れるまでにおよそ15分間かかったということです。
男性はこの間、呼吸ができかったため脳に酸素が十分行き渡らず意識不明の寝たきりの状態になりました。
病院側は医療ミスを認め、男性と家族に慰謝料などとしておよそ4800万円を支払うことを決めました。
大津市民病院の三澤信一院長は、「御本人や御家族に深くお詫び申し上げます。全力で再発防止に取り組みたい」と話しています。