ミズーリ州カンザスシティー(AP) 米連邦検察当局は13日、当時12歳の娘をSMプレーの女王として働かせていた母親(44)と、内縁関係にあったニューヨーク州出身の男(35)を起訴したことを明らかにした。未成年の実子を性の対象として売り物にしていた親が起訴されるのは異例。
逮捕された男と母親はミズーリ州ブルースプリングスで一時同居し、娘に性的サービスや写真撮影をさせていた。男は親権を獲得し、2000年からインターネットでポルノを見せるなどして娘にSM女王の訓練を強要。娘が14歳になってからは年齢を19─20歳と偽らせ、ネットを通じて約2年間客を取らせていた。男自身がSMプレーの相手になることもあった。母親はこの風俗営業に積極的に関与していた。
男はナイアガラ大瀑布の近郊で逮捕され、10日にニューヨーク州バッファローの裁判所に出廷した。母親は9日にテキサス州ダラスで逮捕されたが、裁判所出廷は確認されていない。
現在20歳の娘の身元を保護するため、母親の氏名は公表されていない。連邦検察当局はこの件について2年近く調査し、男と母親の逮捕を請求していた。