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高速でエアガン発砲、被告に二審も懲役12年 大阪高裁

2008年05月14日12時33分

 和歌山県の高速道路で05年、走行中の複数の車に改造エアガンを発砲したなどとして、器物損壊や銃刀法違反などの罪に問われた無職上園(かみぞの)健司被告(28)の控訴審で、大阪高裁は14日、懲役12年(求刑懲役18年)とした昨年10月の一審・大阪地裁判決を支持し、被告の控訴を棄却する判決を言い渡した。

 被告は刑が重すぎると主張していたが、森岡安広裁判長は「危険で悪質な犯行だ。被害を一部弁償したことなどを考慮しても刑事責任は重い」と述べた。

 判決によると、上園被告は05年9月26日、和歌山市の阪和自動車道を乗用車で走行中、後ろからきた乗用車に追い越されて立腹。運転席からエアガンで鉄製の弾1発を発射し、後部ガラスを壊した。約10分後、和歌山県日高川町の湯浅御坊道路でも、前方を走る別の乗用車が急ブレーキをかけたことに怒り、2発を発射して後部ガラスを割った。同年8〜10月にも、停車中の車など5台にエアガンを発砲して損壊するなどした。

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