５歳女児死亡体にあざ　家族から事情聴取　伊丹署

　十二日午後五時二十分ごろ、伊丹市西野の県営伊丹西野団地の一室で「女の子が転倒してぐったりしている」と、女性から一一九番があった。市消防局の救急隊員が駆け付けると、この部屋に住む会社員菅勇樹さん（２９）の次女明日香ちゃん（５つ）が青白い顔をしており、西宮市内の病院に搬送したが、十三日午前七時半ごろ死亡した。

　同日午後の司法解剖で死因は急性硬膜下血腫による脳腫脹（しゅちょう）と判明した。明日香ちゃんが運ばれた病院が十二日深夜、体にあざや傷があったと伊丹署に届けた。同署は家族から事情を聴いている。

　県川西こども家庭センターによると、明日香ちゃんは両親ときょうだい三人の六人暮らし。センターは二〇〇四年十二月、明日香ちゃんが右腕を骨折した際、虐待の可能性があるとして一時保護した。〇六年十二月に県内の児童養護施設に入所させたが、昨年八月から家族と面談を重ね、「虐待の危険性はない」と判断、今年二月に明日香ちゃんを退所させた。

　センターは十二日午後二時から約一時間半、明日香ちゃんら家族と面談したが、特に問題はなかったという。

(5/14 09:06)