18日に告示される藤枝市長選を前に、立候補を表明している現職の松野輝洋氏(66)と新人の元県職員、北村正平氏(61)による公開討論会が13日、藤枝市民会館であった。両氏は、市が直面する課題についてそれぞれの考えを説明した。
争点となっている、藤枝市立総合病院の産婦人科再開へ向けた対策について、北村氏は「浜松医大に要請したり、周辺自治体の公立病院や医師会とも協力し医療体制を確保したい」と主張。松野氏は「県外の産婦人科医1人に勤務してもらう約束ができている。市内の医師とも交渉中」と現状を説明した上で、「産婦人科医療全般の継続が可能な状況になり、見通しは明るい」とした。
合併問題については、両氏ともに「合併が必要」と主張。その理由について、松野氏は「人口減少社会の中で、より広域的な観点から施策を行うことが必要」とし、北村氏は「課題である道路網の整備などに向け、1市だけでなく志田榛原の2市2町で考えることが必要だ」と述べた。【浜中慎哉】
毎日新聞 2008年5月14日 地方版