100805 東中野修道教授 南京事件の真相を語る 「自由主義史観研究会」主催学習会で 東中野教授 『「南京虐殺」の徹底検証』を上梓 --- 南京事件全容解明の決定版 --- 南京事件を巡るニセ写真を告発するなど活発な研究活動を展開している 自由主義史観研究会(代表・藤岡信勝東大教授)が 南京問題の研究家、東中野修道亜細亜大学教授 を講師に招いて学習・討論会を催した。 8月1日、会場の東京大学教育学部の教室に 南京研究家、犬飼總一郎氏や 評論家の田中正明氏 はじめ約100人が集まり、終日、南京事件について研究した。 最近、8年間に亙る研究の成果をまとめた東中野教授は 『「南京虐殺」の徹底検証』(展転社刊) を上梓。この日、同書をテキストとして講義を行った。 冒頭、藤岡教授が 「この本に蒙を啓かれた。この本の水準に近づくことをこの学習会は目指 している」 と紹介、まず、東中野教授から南京事件の問題点が説明された。 以下はその要旨。 <昨年秋に南京安全地帯国際委員会委員長だったジョン・ラーベの 『南京の真実』が刊行され、続いて、 中国系米人のアイリス・チャンの 『レイプ・オブ・ナンキン』 がアメリカでベストセラーとなり、俄に南京事件がクローズアップされ てきた。 ただ、チャンの本はアメリカではニューヨーク・タイムズやワシントン・ ポストなどで好評されたが、米国人が歴史を知らないだけで、私に言わ せればどうしようもないひどい内容だ。 それは自分たちの原爆投下という、まさに一般市民を大虐殺した歴史 事実を隠蔽しようとする心理が作用しているのではないか。 それはともかく、南京事件を巡っては虐殺があったとする「あった派」 と「まぼろし派」と呼ばれる「なかった派」に二分されるが、「あった 派」は戦前すでに中華民国の公式資料・記録が日本軍の戦時国際法違反 説、即ち虐殺を否定していたことを完全に見落としてきた。 一方、「なかった派」は占領軍が昭和20年12月8日より17日まで 全ての全国紙に掲載した 「太平洋戦争史―真実なき軍国日本の崩壊」 で初めて南京虐殺が登場以降、東京裁判で論じられるなど南京事件は 戦後の捏造のように言うが、南京が陥落した直後からこの問題は始まり、 事情に疎い欧米の読者に向けて昭和16年に刊行された エドガー・スノーの『アジアの戦争』や 18年に刊行された アグネス・スメドレーの『支那の歌声』 に至る戦前の歴史には殆ど触れない。 もちろん、「なかった派」も中華民国自身が日本軍の戦時国際法違反説 を否定していたことを見逃していた。 虐殺人数ばかりを問題視する傾向が見受けられるが、ポイントは処刑が 果たして戦時国際法、即ちハーグ陸戦法規に違反していたか否かであり、 それを当時の蒋介石・中華民国が認めたかどうかにある。そこが最大の ポイントだ。 結論を述べれば、南京虐殺を主張する記録は常に否定され、一つもない> そして、テキスト『「南京虐殺」の徹底検証』について、そのポイントを 次のように挙げた。 (1)南京では紅卍字会のみが埋葬に従事したが、紅卍字会は実際よりも 水増しして「4万体埋葬」を公称した。しかし、実際は多くても 1万5千体で、30万は論外。 日本の特務機関から一体につき30銭の謝礼金が支払われていた。 関連記事(紅卍字会) <周真会> 笹目恒雄著「神仙の寵児」を読む(04) (2)その4万体を虐殺体と主張するシャール・ベイツ南京安全地帯国際 委員の4万人虐殺説は公式記録から4度も削除されて、一度も追認 されなかった。 (3)南京在住欧米人の日本軍戦時国際法違反説は自主撤回された。 (4)南京陥落後3カ月間、上海の各種英文雑誌は「南京虐殺」の記事を 掲載したが、昭和13年の支那事変一周年号からは「南京虐殺」の 4文字が消えた。 (5)支那では南京陥落後数カ月間、盛んに「南京虐殺」を宣伝したにも 拘らず、支那事変から1年後、国際連盟決議や、毛沢東、蒋介石の 公式声明は「南京虐殺」に一切言及していない。 また、南京事件に言及する割にはあまりその全体像が語られることがない として、時間的流れとして6期に分けられ、それぞれの内容を説明。 出席者から、 「安全地帯に入った支那兵は何人か」 「朝日の昭和13年3月15日付では南京の人口は35万人とあるが、 どう思うか」 「松井大将の上海での記者会見では虐殺について話していないが、当時の 外国新聞はどのように報道しているのか」 「中国で全体像を知っている人はいるのか」 等、活発な質疑応答が行われた。 最後に藤岡教授が、 「私は30万虐殺が資料で裏付けられるなら、それを認めると最初から 言っている。事実は何であるかを虚心担懐に見ることが大事だ。フェ アーに進めていきたい」 と述べ、今後もアイリス・チャンの『レイプ・オブ・ナンキン』への反論 を中心に学習・討論会を展開していく旨を述べた。 関連記事 (犬飼總一郎関連) 100916 <小特集>「レイプ オブ ナンキン」の改竄写真 一挙公開(11) (ジョン・ラーベ (南京安全地帯国際委員会委員長) 関連) (シャール・ベイツ (南京安全地帯国際委員) 関連) (エドガー・スノー (南京事件・初期の宣伝者)関連) (アグネス・スメドレー (南京事件捏造・宣伝者) 関連) (平成10年8月25日号)
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