幼児を自動車に乗車させる際、チャイルドシートを後部座席の端ではなく中心に固定すれば、事故が起きた際に負傷する確率を減らせることが、小児科専門学術誌に発表された研究で明らかになったという。
これは、1998年から2006年までの間に起きた、3歳以下の子供が関与した交通事故4,790件の記録を元にしたもの。その結果、チャイルドシートが後部座席の端ではなく中央に固定されていた場合、事故時に子供が怪我をする確立が43%も少ないことがわかったという。これは、横からの衝撃を受ける事故の場合に、車の中心部にいたほうがより安全であるためと考えられている。
こうしたことから、専門家はチャイルドシートを後部座席の中心部に固定するよう薦めているが、構造上、中央に設置するのが難しい車もある上、子供が2人いればチャイルドシートも2つ必要となり、物理的に中央に置くわけにいかなかったり、真ん中にチャイルドシートあっては後部座席に他の人が乗れなくなったりと、現実的には実践しにくい場合も多いことも認めているという。
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