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【断 大月隆寛】信じるのは自由ですが…
このニュースのトピックス:コラム・断
キュージョーキュージョー、と連呼するさまは九官鳥、ならぬ九条教。最近の「護憲派」のありさまです。憲法九条があったから戦後日本は平和でいられたんだ、てなところまでステージがあがっちゃって立派なカルト。ムカついたりあきれたりを通り越し、うわあ、こりゃもう何か介護が必要なのでは、と心配してしまう領域にまで、あっぱれ解脱しています。
「護憲」でも「反戦」「平和」でもいい。わが国は隣のかの大中華などと違い、一応は言論の自由が保障されている民主主義国家。どんなにお花畑な思想を持とうが、どんなにけったいなご神体をあがめようが、ええ、とりあえずは自由。広い世の中、そんな信心深い人もいてしまう、で片づけるくらいの度量はみんな一応、持ってはいます。
でもねえ、環境汚染というのもあるわけで。みっともないものはなるべく見たくない、というのも人情なわけで。たとえばですよ、渡航制限下のイラクにノコノコ出かけてゲリラに拉致られ、世界中に心配かけたあげく税金投入、身代金と引き換えにようやく救出されたにもかかわらず、いまだ恥知らずにキュージョー連呼、てな物件などは、こりゃもう環境汚染物質として速やかにそちらで内々に処理してもらえないかなあ、と。
カルトならカルトでいい。せめて人目に触れるときくらいは、芸にしてください。でないと、こちとら縁なき衆生にゃ、そのキュージョー連呼のお題目があまりに崇高すぎて、ああ、また熱が出てきそうです。(札幌国際大学教授)