2008年5月13日 18時53分更新
子どもの虐待を防ぐために児童相談所と警察の担当者が話し合う会議が岡山市で開かれ、虐待の恐れがある場合の住宅への立ち入り調査などで連携を強化する方針が確認されました。
この会議は、児童虐待防止法が先月1日に改正され、子どもに虐待のおそれがある場合、住宅に立ち入り調査をする権限が強化されたことを受けて、児童相談所と警察が今後の協力体制について話し合おうと開いたものです。
会議には、児童相談所と警察の担当者あわせて14人が参加し、県子育て支援課の渡辺知美課長が「子どもを守るため、いざというときに児童相談所と警察が連携して迅速かつ的確に対処できるよう体制を整えてほしい」と挨拶しました。
県によりますと、おととし4月から去年3月までの1年間に県内の児童相談所が認知した児童虐待の数は、前の年より210件多い1039件にのぼり、このうち3件は児童相談所の職員が立ち入り調査をして子どもを保護したということです。
児童相談所では、今後、子どもに虐待のおそれがあって保護者が協力しない場合には、警察の協力を得て立ち入り調査を行ったり、親が子どもに近づけないよう、命令を行ったりすることにしています。