倉敷市では平成17年度から5ヶ年計画で商店街のアーケード撤去や夜間景観照明など倉敷駅周辺地区の整備を進めています。中でも電線の地中化は、昭和62年と平成2年に柳並木の倉敷川沿いを工事したものの本町通りは景気の低迷などの理由で手付かずになっていました。本町通りは電線が複雑に張り巡らされ市民からは白壁の街の景観を損ねているという声も上がっていました。倉敷市では国のまちづくり交付金など財政面の条件が整ったのを機にこのほど本格的に工事を進め平成22年度中に周辺の電線地下埋設を完成させる予定です。きょうは電線を地下へ埋める際、地上と地下の分岐点になるマンホールを掘る作業や地中化に伴う電気工事が行われていました。倉敷市では本町から東町にかけての1.1kmを段階的に整備していく予定で工事中は片側通行や全面通行止めになることもあるということです。
玉野市は増え続ける遊休農地の活用策として、昨年度から市内2ヶ所の実験ほ場でアワ、キビ、タカキビ、ハトムギの4品目の雑穀の試験栽培を進めています。今年度一回目の研究会には、農業関係者ら7人の委員が参加しました。一般的に雑穀は種が土地になじむまでに2.3年かかるといわれています。初年度となった去年は、長雨や鳥に食べられた影響で、通常の10分の1程度となるおよそ90kgの収穫量でした。研究会では、去年の経験を踏まえ、より目の細かい防鳥ネットを張っていくことや芽が出る時期の排水対策として、種まきの時期を5月下旬と梅雨明けの7月の2回に分けること、そして、雑草対策用のシートを張って除草する実験を行うことなどが話し合われました。また、今年度は、土壌改良に効果があるとされる竹炭をほ場に散布することも計画されています。なお、研究会では、消費者と生産者の関心を高めるためにも11月に雑穀シンポジウムを開催することにしています。
職場体験学習の一環で一日海上保安官に任命されたのは長尾拓海くんと増尾慎一郎くん、石田高太郎くんの3人です。玉野海上保安部の中村公亮部長が任命書を手渡すと、3人は緊張した表情で受け取っていました。どうして海上保安部を職場体験の場に選んだか聞かれた3人は、「海にかかわる仕事が見てみたかった」「治安を守る仕事に興味があった」などと答えていました。中村部長はわからないことは遠慮せず聞くようアドバイスしていました。実際に乗船する予定の灯台見回り船「せとひかり」を見学した3人はレーダーや海の地図、海図など船に装備されているものの説明を受けました。3人は明日、灯台の見回りや清掃活動を行うほか、巡視艇に体験乗船したり海上交通の安全について学ぶなど16日(金)まで玉野海上保安部の業務の一端を体験することになっています。
荘内小学校では毎年6年生が伝統文化のよさに気づき、より日本のことを理解しようと総合学習の時間に伝統文化を体験しています。今日は、6年生142人がクラスごとに時間をわけて道具を使って火をおこしました。使ったのは木の板とガマの穂を乾燥させたもの、それに木の枝を網のようにしたもので、昔からある材料だけです。児童たちは1班4人程度に分かれて一生懸命道具を動かしますが、なかなかうまくいきません。煙はでるものの、火をおこせずに時間切れになる班もありました。一方、励ましあいながら見事火をつけることができた班もありました。6年生は今月27日に総社市で古墳に登って、昔の生活について学ぶほか、1年を通してお茶やお花、剣道など日本の伝統文化を体験することにしています。
今年最初の「一番街復活祭」は倉敷消防音楽隊の行進で華やかな幕開けとなりました。倉敷一番街はかつて千秋座通りと呼ばれ衣料品のおろし問屋などが軒を連ねる商店街として賑わいました。しかし、郊外の大型店出店や高齢化と後継者不足でシャッターを閉めたままの店が目に付くようになりました。市民グループ「倉敷再生まちづくり計画を実現する会」はかつての賑わいを取り戻すため去年7月に1回目の「復活祭」を実施しました。それ以降、12月までの6回、毎月第2日曜日にイベントを開いてきました。この日は新鮮な野菜の販売や中国学園大学の学生による歌声広場が開かれ大勢の人で賑わいました。このほか以前のスーパーの店舗を活用した昔遊びコーナーではお手玉や輪ゴム鉄砲が紹介され訪れた親子連れらが楽しんでいました。次回の一番街復活祭は6月8日に行われます。