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女子高生か、雑木林に首絞められた遺体 京都・舞鶴

2008年05月08日14時42分

 8日午前8時45分ごろ、京都府舞鶴市朝来中(あせくなか)の朝来川岸近くで、土がかかった状態の女性とみられる遺体を舞鶴署員が見つけた。同署は家出人届が出ていた同府立東舞鶴高校浮島分校(定時制)1年の少女(15)を捜索中で、現場近くに衣類など少女の所持品が落ちていた。遺体には首を絞められた跡があり、同府警は殺人の疑いで捜査を始めた。

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女性の遺体が見つかった現場を調べる捜査員ら=8日午前11時52分、京都府舞鶴市、本社ヘリから、日吉健吾撮影

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工場や住宅地脇の川岸(上)で女性の遺体が見つかった=8日午後0時12分、京都府舞鶴市、本社ヘリから、日吉健吾撮影

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 府警の調べでは、少女は6日午後10時から7日午前2時ごろの間に舞鶴市の自宅を出て行方が分からなくなり、母親が同日朝に舞鶴署に届けを出していた。同署は署員二十数人で捜索。同日午後7時ごろ、携帯電話とベストなどの所持品が現場近くの川の中や対岸から見つかっていた。8日朝の発見時、遺体には体全体が隠れる程度に土がかけられており、耳や指が見えていた状態という。

 少女は母親との2人暮らし。舞鶴市立白糸中を今春卒業し、同高校に入学した。時々家出することもあったという。

 現場はJR東舞鶴駅から北東に約4.5キロ、引揚記念公園から南東に約2.5キロの雑木林。遺体は朝来川南岸の山すその斜面で見つかった。対岸に「日本板硝子」の舞鶴工場があり、ふだんは人通りは少ないという。

 7日未明に少女からの電話を受けた友人女性によると、少女は「外で1人で散歩している」などと話したが、特に変わった様子はなく、同日朝に少女の母親から連絡がとれなくなっていることをメールで知らされたという。地元消防団によると、同日午後11時ごろ、同消防団に対し府警から「朝来川の岸辺で少女のバッグを発見した」との連絡があった。

 同分校の北川鯉平副校長によると、少女は4月に入学してから一度も学校に登校していなかったという。7日正午過ぎに学校を訪れた京都府警の捜査員から、少女が行方不明になっていることを知らされた。交友関係などを聞かれたが、教職員の誰も少女に会ったことがなく、情報がない状態だったという。同分校には8日午前9時前に警察から電話があり、携帯電話が見つかった川の裏の山で遺体が見つかったと連絡が入ったという。

 遺体発見現場の近くでは01年11月、府立高校3年の女子生徒(当時18)が遺体で見つかり、首に刺されたような傷があったことから府警が事件性もあると見て調べていたが、未解決のままになっている。

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