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上映会:チベット難民の日常生活を記録 200人が参加--丸森 /宮城

 ネパールで暮らすチベット難民の日常を丹念に描いたドキュメンタリー映画「モゥモ チェンガ」(岩佐寿弥監督)の上映と講演会がこのほど、丸森町の旧筆甫中体育館であり、約200人が参加した。岩佐監督の長女未弧さんが同地区在住という縁で地元のまちづくりグループが企画。東京在住のチベット人男性2人も駆け付け、思いを語った。

 映画題名はチベット語で、モゥモがおばあさん、チェンガは十五夜。「満月ばぁば」と慕われる老婦人を中心に、故郷のチベットを逃れ難民となって40年以上、仏教信仰を大切に守り、隣近所や親類と支え合って暮らす日常を描いた。

 講演で、岩佐監督は「仕事仲間の親類を訪ね、難民キャンプのチベット人たちと出会った。知り合うほどに、こびへつらいのない生き方に魅せられ、映像に残したいと思うようになった」と製作動機を振り返った。

 インドの難民キャンプで生まれた亡命2世、ペンパ・ツェリンさん(40)は「チベット仏教では、誰でも心の奥に慈悲の心、仏の心があると考える。中国人を憎んではいない。互いに理解し合える関係を築きたい」と話した。

 終了後は、地元の野菜や特産物を持ち寄った歓迎会も開かれ、参加者らは交流を深めていた。【藤田祐子】

毎日新聞 2008年5月13日 地方版

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