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Jパワー株買い増し 政府、英投資ファンドに中止命令

2008年05月13日16時49分

 電力卸大手Jパワー(電源開発)株の買い増しを英投資ファンドが申請していた問題で、財務、経済産業両省は13日、英投資ファンドに計画の中止命令を出した。外国為替及び外国貿易法(外為法)に基づき、外資の対日投資に、強制力のある中止命令が出されるのは初めて。

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記者の質問にこたえる甘利経産相=13日、東京・霞が関、竹花徹朗撮影

 中止を命令されたのは、英投資ファンド「ザ・チルドレンズ・インベストメント・マスターファンド」(TCI)。政府は4月16日、Jパワー株を20%まで取得することを申請したTCIに「公の秩序の維持を妨げるおそれがある」として計画の中止を勧告したが、TCIは拒否。政府に「誤った事実認定だ」などとする「弁明書」を提出し、結論を見直すよう求めていた。

 外為法では、中止命令に違反すると3年以下の懲役などの刑事罰が科される。中止命令が不服である場合、TCIは今後、命令の取り消しを求める訴訟を起こすことができる。

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