警察庁は22日、自転車のマナーなどをまとめた「交通の方法に関する教則」(国家公安委員会告示)の改正内容を正式に公表した。自転車の教則改正は78年以来30年ぶり。6月1日から施行する。
保護者と幼児2人の「3人乗り」についても改正予定だったが、保護者の要望を受けて、今回は見送った。3人乗りでも安定した走行のできる自転車の開発を前提に容認を検討している。
教則の新たな改正部分は「自転車が歩道を走る際には歩行者優先で徐行すべきだ」と明記したうえで、(1)携帯電話をしながらの片手運転(2)傘を差しての片手運転(3)ヘッドホンを使用しての運転--などは、行うべきでないと定めた。
また、傘を自転車に固定して運転する行為も危険な場合があると指摘。ベルはやむを得ない時のみに使用し、みだりには鳴らさない。自転車同士が対面してすれ違う場合には、互いにハンドルを左に切ってよけ、子供が運転したり、幼児を乗せる時にはヘルメットをかぶらせるように求めた。【遠山和彦】
毎日新聞 2008年4月22日 東京夕刊