鶴岡市内の企業2社でつくるEV安全協会山形支部は9日から、県内で初めてというEV(電気自動車)の販売を開始した。取材の際に試乗させてもらったところ、エンジン音や振動がないことに違和感を感じたが、出足や加速は素早くて驚いた▲同支部の担当者によると、今年2月から乗っている1人乗りEVの1カ月の電気代は、約400キロの走行でわずか800円。車両本体価格が約86万円と高額で、約3年ごとに交換するバッテリー代が約20万円かかるが、燃費の良さは魅力だし環境保護に貢献できるのはいい▲2人乗りEVに乗る別の関係者は「連休中のガソリン騒動なんてどこ吹く風。1回の充電で120キロも走れるから、遠出して存分に満喫したよ」と愉快そうに笑った。思わず購入を真剣に考えてしまった。【長南里香】
毎日新聞 2008年5月13日 地方版