2008年5月13日 14時8分更新
中国の胡錦涛国家主席が訪れた奈良市では10日、チベットでの暴動の際に亡くなった人たちを追悼する法要を行う寺もありました。
この法要は、奈良市にある寺・十輪院が「チベットでの暴動などをめぐる中国政府の対応に抗議したい」として開きました。
僧りょやチベットの旗を持った市民たち12人が集まり、橋本純信住職らがお経を唱えたあと、参列者が焼香してチベットでの暴動の際に亡くなった人たちを追悼しました。
橋本住職は「チベット仏教への弾圧を同じ仏教徒として見過ごすことはできず、遺憾の意を表すことが必要だと考え法要を営みました」と話していました。
十輪院の橋本住職は胡錦涛主席が訪問した法隆寺と唐招提寺に対しても、訪問の際に抗議の意志を表明するように依頼する手紙を送っていました。