中国・四川省大規模地震 犠牲者は1万人超か 死傷者はさらに増えるおそれ
中国・四川省で12日に起きた大規模な地震による犠牲者は、1万人を超えるとみられる。震源地近くでは、まだ通信が途絶えていて、被災状況が明らかになるにつれ、死傷者はさらに増えるおそれがある。
また被災地では、13日朝になって雨が降り始めた。
四川省に隣接する重慶市では、学校などが倒壊し、大きな被害が出ていて、朝から学校関係者が大勢集まっている。
12日、中国・四川省で発生した地震で、中国メディアは「すでに1万人以上死亡した」と伝えた。
また、数千人が生き埋めになっていて、救助作業が続けられている。
四川省に接する重慶市の小学校では、校舎が一部を残してばらばらに倒壊し、児童5人が死亡、36人がけがをした。
がれきには、児童が使っていた教科書が無残に残っているほか、崩壊した校舎の残された壁の部分には黒板だけが見え、教室部分が完全に崩壊したことがわかる。
重慶市では、現地時間の午前4時に比較的大きな余震があった。
揺れが起きると、寝ているはずの住民が一斉に家を飛び出し、「怖い、怖い」と口々に話していた。
市民は「20年以上前の家だから安全じゃない。持てるものは、かばんに入れて準備していた」と語った。
被災地では、今後も余震が続くとみられていて、被災者たちは不安な日々が続く。