紀文食品(東京)は12日、ちくわなど魚肉を使った練り製品110品を平均約15%値上げすると発表した。小岩井乳業(同)もバターやチーズなど5品を6月1日から値上げすることを明らかにした。両社とも原材料価格が高騰しているため。
紀文食品は7月14日から店頭に到着した商品が対象。2月にも練り製品などの価格を引き上げており、今年に入って2度目の値上げ。魚の漁獲量制限や欧米の魚の需要増加で、原材料の魚肉すり身価格が高騰していることが要因という。
今回値上げする「個包装 ちくわ(75グラム)」は、希望小売価格を100円から120円にする。「そのまま便利 ごぼう巻」は価格を219円に据え置き、6個入りを5個入りに減らすことで実質的な値上げになる。
小岩井乳業も原料の生乳価格の引き上げが響いた。バターは約8・4%、チーズは約8・5%の値上げとなる。