茨城県の国民健康保険団体の元職員が保険料およそ１０億円を着服していたとされる事件で、警察は、このうち１億９百万円を着服したとして３４歳の元職員を再逮捕しました。

　業務上横領の疑いで再逮捕されたのは、茨城県国民健康保険団体連合会の元職員・森知勇容疑者（３４）です。

　調べによりますと、森容疑者は去年１２月から今年３月上旬にかけて、連合会で保管していた理事長名義の預金通帳や印鑑などを使用し、水戸市内の銀行からあわせておよそ１億９百万円を引き出し、着服した疑いが持たれています。

　また、水戸地検は１２日、同様の手口で保険料２８００万円余りを着服したとして森容疑者を起訴しました。

　森容疑者は容疑を認めた上で、「金は全て競艇につぎ込んだ」と供述しているということで、警察は余罪を追及しています。（12日23:14）