番組探検

番組詳細

人間とチンパンジー:DNA2%の相違
(二) / 120分  原題:Human Ape

番組内容

松沢教授および京大・霊長類研究所による”瞬間記憶“の成果も番組登場

人間はさまざまな動物と同一のDNAを持っている。例えば、ミミズとは40%、ニワトリとは60%、ネズミとは80%、そしてほぼ100%に近いのが霊長類だ。オラウータンとは96.4%、ゴリラとは97,7%、そしてチンパンジーやボノボとは98.4%ものDNAがまったく同じである。しかし、この僅か1.6%の違いは一体何なのか? ジャングルの木々を飛び回っているチンパンジーに対し、種類として従兄弟ともいえる我々人類はロケットで宇宙へと飛んでいる。ナショナル ジオグラフィック チャンネルが送る2時間スペシャル『人間とチンパンジー:DNA2%の相違』は、さまざまな視点から霊長類と人間の行動を観察していき、およそ20億年前に誕生した私たちの祖先“ヒト”が持つ1.6%のDNA相違の特長を紐解いていく。

霊長類グループを代表するチンパンジーやボノボと、人間の能力の差をさまざまな実験から比較してみよう。まずは外見。胎児はもとより赤ちゃんを比較しても骨格から見ても大きな違いはない。毛むくじゃらに見えるチンパンジーと人間の体毛の数はというと、約5百万本とほぼ同じ本数。何かを掴んだり声を出したりといった赤ちゃん特有の反射運動も同じ反応だ。このように外見や基本的な運動能力に大きな違いが見られないとすると、自己認識、空間認識、問題解決、道具の工夫、計画性、学習能力、物理的な認識、協力体制、社会性など、細かい点をじっくり比較していく必要がありそうだ。

中でも注目は、チンパンジー研究の第一人者、松沢哲郎教授(京都大学霊長類研究所所長)によるチンパンジーと人間の“瞬間記憶”の研究結果。これは、1秒に満たない瞬間に表示される<1から9までの数値>をチンパンジーは正確に記憶し順番どおりに指差すことができる反面、対する人間はチンパンジーの半分も正確に覚えることができないというもの。この結果は、サバイバルを強いられる環境で生きる動物とそうでない動物との差が表れたものであろう。またこの結果とは逆に、人間が優位性を表した要素には、長期的計画性や、協力・協調性、言語の能力などが挙げられる。


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