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2008年5月13日

 舞鶴市の少女殺害事件は、郊外を歩く姿が防犯カメラに写り、殺害現場近くでは携帯電話が見つかった。どこを歩き、いつ電話していたかが明らかになり、犯行の時間と場所が絞られた

十数年前までとは様変わりした捜査である。携帯電話と防犯カメラから逃れることはできない社会になったことを痛感するが、これらは悲惨な事件の再発を防ぐために容認される情報だろう。最初からカメラに写り何をしていたかが分かる態勢がいいと思う者はいまい

が、これはどうだろう。愛知県警で起きた、灯油をかぶった男性が警官からたばこ火をもらい、焼死した事件である。取り調べを撮影するかしないかは意見の分かれるところだが、今回はそんな論議以前の話だ。これでは警察署内に「防犯カメラ」が要ることになる

監視社会は困る。安全を守れない社会も困る。その兼ね合いが難しくて皆が頭を悩ませている。平々凡々静かに暮らす一人一人も実は最先端の各種機器に取り囲まれているのに違いない。それを知らないだけかもしれない

そんなもろもろの思いを吹き飛ばす警察の愚行ではなかったか。


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