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ページ更新時間:2008年05月13日(火) 05時58分

中国の大地震、死者は9千人近くに

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 中国の四川省で起きた地震による死者の数は、これまでに9000人近くに達しています。まだ被害が明らかになっていない地域も多く、死者の数はさらに増える見込みです。
 新華社通信によりますと、地震の死者は四川省内だけで8693人に上っています。また、隣接する陝西省で61人、甘粛省で48人、さらに重慶市で50人など各地で死者が出ています。

 震源地に近い四川省の都江堰市では中学校の校舎が倒壊して、およそ900人の生徒が生き埋めになり、少なくとも50人の死亡が確認されました。

 また、これまでに少なくとも500回を超える余震が観測されていて、多くの住民は建物を離れて、屋外で眠れぬ夜を過ごしています。

 「家は危険でいられないので、外に避難してきたんです。広場の方が少し安全ですから」(市民)
 「我々は急いで(震源地の)ブンセンに行かなければならないが、(交通が遮断され)部隊が向かうことができない」(震源地に向かう警官)

 震源地のブンセン県周辺では交通や通信が寸断されていて、詳しい被害状況はまだ分かっておらず、死者の数は今後さらに増える可能性があります。温家宝首相はすでに現地入りし、救援活動を指揮しています。

 「みなさん頑張って下さい! 今、部隊が助けますから」(温家宝首相)

 外務省によりますと、今のところ日本人の被害の情報は入っていないということです。四川省ではこれから大雨が降ると予想され、土砂崩れなどの二次災害も懸念されています。(13日05:21)

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