【北京=尾崎実】12日午後2時半(日本時間同3時半)ごろ、中国西部の四川省を震源にマグニチュード(M)7.8の大規模地震が発生した。国営新華社によると同省で7651人が死亡したほか、900人近い生徒・学生が生き埋めとなった。震源地周辺の道路網が遮断されるなどインフラにも被害が広がっており、中国経済に影響が出る恐れもある。胡錦濤国家主席は被災者らの救援を指示。温家宝首相が現地入りし、首相をトップとする災害対策本部を設置した。対応を誤れば北京五輪に向けた国内外のイメージを損ないかねず、災害救助活動に全力を挙げる方針だ。
震源は省都の成都市から北西に約150キロ離れた同省アバ・チベット族チャン族自治州。2度にわたってM6.0とM5.4の余震とみられる揺れもあった。
国家地震局は「現地の具体的な状況について調査中」としており、死傷者数はさらに増える可能性が高い。人民解放軍は被害状況の把握のため部隊を派遣し、成都の国際空港が閉鎖された。
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