5月19日にアイスランドのダブリンでクラスター爆弾の禁止条約制定を目指す「オスロ・プロセス」の会議が開かれます。
クラスター爆弾は、空中で最大約2000個の小爆弾が飛散し、広範囲(無差別)に被害を与える兵器で、しかも、4割近くが不発弾として残り、戦闘終了後に子どもや市民を殺傷するという非人道的な兵器です。
この兵器の出生は、第二次世界大戦において米軍が開発し終戦間近の東京大空襲で使った集束焼夷弾(木造の家屋を効率よく焼き払う)がそうでした。
その後、ベトナム戦争時に米軍が使ったボール爆弾もクラスター構造となっています。
そして、現在では、米軍がアフガニスタン、イラクでクラスター爆弾を使用し、06年にはイスラエルがレバノン空爆にクラスター爆弾を使用して、これまで13000人以上の死傷者が確認され、そのうちの2割の死傷者が、不発弾をオモチャと間違え触れて被害にあった男児と言われています。
また、クラスター爆弾は、これまで25以上の国・地域で使用され、今なお約1億3千2百万発の不発弾が、世界各地に残っていると推測されているそうです。
この様な悲惨な事態を受け、国際赤十字やNGO「国境なき医師団」は、「無差別殺傷兵器の根絶を」と声を上げ続けており、ベルギーが世界に先駆けて06年2月16日、クラスター爆弾を法的に禁止をしました。
翌07年2月にノルウェーがクラスター爆弾禁止に関する国際会議を呼びかけ、首都オスロで2月22、23日、49カ国が参加し会議が開かれました。
会議では参加国中の46カ国によって「2008年中にクラスター爆弾の使用・製造・移動・備蓄の禁止条約を実現させることを目指す」という内容のオスロ宣言が採択されました。
しかし、日本は「防衛上、現在保有しているクラスター爆弾は必要」として、オスロ宣言の採択には加わりませんでした。(米国、中国、ロシアは会議に不参加。日本、ポーランド、ルーマニアが宣言採択を拒否)
唯一の被爆国、憲法で平和主義を掲げる日本が、非人道的兵器と言われるクラスター爆弾の廃絶に、なぜ同意できないのでしょうか。
自民党であっても故・小渕恵三元首相が、外相時代に政府の反対方針を覆して、政治判断で対人地雷禁止条約に調印し、日本が保有していたすべての地雷を破棄したというじゃありませんか。
多くの国民は、自分たちの国がそんな恐ろしい兵器を持っていることすら知りません。驚くばかりです。現政府は、19日に開催されるダブリン会議でクラスター爆弾禁止条約に積極的に調印すべきです。
一つぐらい、世界の平和と人命擁護に貢献して下さいよ。自民党さん。公明党さん。
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コメント(10)
世界で最も恐ろしいかどうかは別にして、国家はなぜより強力な兵器を所有したがるのかわかるかな?
もしあなたの家に、刃物を持ったどろぼうが入ってきたらどう対抗する?泥棒さんに対して平和を語りかけるかな?
より強力な手段で撃退しなければどろぼうさんにかなわないんだよ。最悪、家族全員が犠牲になることだってあるかも知れない..。
人を殺してでも自分の利益を追求する輩はたくさんいるんだよ。
それは国と国との間でも一緒なんだ。
自分の身は自分で守る。自国も自国民が守らなきゃね。もし他国が日本に攻めてきたとき、もしかしたらあなたの命を自衛隊のクラスター爆弾が救ってくれるかも知れません。クラスター爆弾でなくとも自衛隊は、身を盾にして、あなたを、日本国民を、守ってくれるでしょう。
政府が一つも平和と人名擁護に貢献してないなんてことは..ないよね。
2008/5/12(月) 午後 9:53 [ りんきち ]
【訂正】
誤)人名擁護
正)人命擁護
すみません。
2008/5/12(月) 午後 10:01 [ りんきち ]
[りんきち]さん。コメントありがとうございます。
ところで、明治以降、大正、昭和と先に日本を攻撃した国がありますか。答えは、ありませんね。
日本は、中国、朝鮮をはじめ東アジア諸国にどんどん攻撃をしかけていった国です。
ですから、一度でも日本から攻撃を受けた国が、また日本が軍備を強くし攻めて来るのではと常に心配をするのは理解できます。
日本に攻めてくる国はあるのでしょうか。ひょっとして、中国や北朝鮮が仕返しに攻めてくるとお考えなんでしょうか。
だとするなら、中国や北朝鮮、そして東アジアの国々に、日本は「二度と侵略行為はしません。武器も持ちません。安心して下さい。日本は戦争をしないんです。」と訴え続けるしかないんじゃないですか。
<続く>
2008/5/12(月) 午後 11:36 [ toranihonn1mezasu ]
<続き>
貴方は、イラク戦争をどう考えているのでしょう。アメリカが勝手にフセイン政権がイラクにとって良くないからと言って、侵略することが正義でしょうか。自公政権はそれを支持していますが。
私は、現在の自公政権は、国民にとってとんでもない悪い政権と思っています。だからと言って、他国が自公政権を倒すため日本への侵略を図ることが仮にあったとしたら私は断固として反対ですし絶対に認めません。
平和と民主主義とは、こういうことです。
それから、貴方は、戦争になって自衛隊が国民を守ってくれると本当に思っているんでしょうか。
軍隊は、国を守ろうとしますが国民を守ろうとはしませんよ。この事実は、日本が経験した戦争の歴史です。
また、コメントを下さい。
2008/5/12(月) 午後 11:37 [ toranihonn1mezasu ]
山口さま
こんばんは。またコメントを下さい。.....とのことでしたので仕事を中断してコメントさせていただきます。
私は、中国や北朝鮮によって日本が攻撃される可能性はゼロではなく、もちろんそのための"自衛手段"を持つべきだと考えています。念のため、他国への"侵略手段"は憲法上も不可能であり全く不必要です。悪しからず。
北朝鮮は日本国土を越えてミサイルを発射しました。公式にも日本攻撃を示唆する声明を発表しています。
多くの弾道ミサイルを日本に向けている中国は言わずもがな、最近では韓国でさえ巡航距離1000kmのミサイルを実戦配備、さらには1500kmの巡航ミサイルを開発中とのことです。停戦中の北朝鮮相手なら300kmで事足りるのですが、仮想敵国はどこなのかな。
こんな国々がご近所なんです。これが現実なんです。これでも準備は不必要ですか?
(続く)
2008/5/13(火) 午前 1:38 [ りんきち ]
(前より)
あなたがおっしゃるように「二度と侵略行為はしません」と訴えて(もしも訴えるだけなら)日本にとって何になるのか私には全くわかりません。もしそうする場合、軍備はどうするのでしょうか。もし万が一攻めてこられたらどうするのでしょうか。他国に占領されないため、相手に対抗できるだけの兵器の準備すらダメでしょうか...。
私は日本人ですので日本の国益、日本人の生命・財産を守りたいのです。他国に占領されて、例えば中国人になってしまって、子供達が中国語を国語として勉強することなど想像すらしたくありません。
私はただただ、普通に日本人でいたいのです。
すみません、申し遅れましたが私は自衛隊員ではなく、一自営業者に過ぎません。
2008/5/13(火) 午前 1:39 [ りんきち ]
クラスター爆弾から全く話が逸れていますがイラク戦争ですか?これには私も疑問を持っています。ご存じの通り、アメリカ国内でもイラク戦争に対する支持はかなり低くなっています。
イラク戦争当時、国会では小泉首相もアメリカ支援の意見を堂々と述べられていましたが苦渋の決断だったのじゃないかと推測しています。
その後大量破壊兵器らしきものも発見に至らなかったし、そもそもCIAやMI5の情報が間違っていたようで、もしかしたら無理矢理戦争に持っていったのかな、と想像しています。(想像は私一個人の想像の域を出ず、意味合い的にも全然何の真実ではありません。)
(続く)
2008/5/13(火) 午前 1:39 [ りんきち ]
自衛隊は自国と自国民を守るために存在していますよ。以前、社民党の阿部智子さんが『軍隊は国民を守らない』ということをおっしゃっていたことがあり、かなりの反響・反論がありましたが、久しぶりに聞いてビックリです。
知らない方のために、社民党の阿部智子さんは2007年1月19日のご自身のブログで、兵庫県南部地震の自衛隊の行動をさしてそのようなことをおっしゃっていました。
http://megalodon.jp/?url=http://www.abetomoko.jp/&date=20070120220233
それに対してこのような方の意見を多数見かけます。
http://www.suzaku-s.net/2007/01/post_14.html
(続く)
2008/5/13(火) 午前 1:41 [ りんきち ]
阿部智子さんはその後、
「私自身の表現の足らぬ部分、また事実認識の あいまいさに起因する部分もあったと思います」
「頂戴しましたご意見の中に、自衛隊が必死にがんばっていたことへの感謝が述べられたものも多々ありました。その通りだと思います」
と釈明されています。
ひょっとして山口さまは今現在、当時の阿部智子さんとまだ同じ意見なのでしょうか.....。
(続く)
2008/5/13(火) 午前 1:41 [ りんきち ]
自衛隊は全ての国民の生命・財産を完璧に守ることはできませんが、最小限の被害で国の独立を守ってくれますよ。そのための準備は政治家が責任を持って行うべきであり、もちろん山口さまの生命と財産も可能な限り守ってくれますので応援して下さい。
日本の独立を守るのは政治家として間違いなく最低限の使命です。私は子々孫々のためにも、選挙でそういう立候補者に一票を投じたいと思います。
さようなら。
2008/5/13(火) 午前 1:42 [ りんきち ]