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【社会】

診察「5分ルール」に反発 大幅減収に、と医師ら

2008年5月12日 18時22分

 4月から実施された診療報酬改定で、再診の際に医師が診察や説明に5分以上かけないと報酬の一部が支払われない「5分ルール」について、医師らが反発。厚生労働省は「丁寧に診てもらうため」と説明するが、医師からは「診療内容を時間で評価するなんて」「医師への報酬が減る」との声が聞かれる。

 5分ルールが適用されるのは、医師が患者に療養上の注意など医学管理を行った場合に1人当たり520円の報酬となる「外来管理加算」など。これまでも再診料に加えてこの加算が請求されるケースが多かった。

 厚労省によると、5分要件は「患者が診察室に入って出るまでの時間」。そのまま適用すると診察できる患者数は1時間当たり最大で12人までしか算定できない計算になる。

 こうした状況について、横浜市のある小児科医は「診療の質は時間ではかれない。ばかにされている気分で、やる気を失ってしまう」と憤る。

(共同)
 

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