鹿児島放送局

2008年5月12日 19時32分更新

「硫化水素」で避難騒ぎ


12日午後、鹿児島市のマンションで硫化水素が発生して近くの住民が避難する騒ぎがありました。12日午後2時50分ごろ、鹿児島市城山町のマンションで、20代の男性が「硫化水素で体が痛いと言っている」という内容の通報が、男性の父親から警察にありました。
警察と消防がかけつけたところ、男性のマンションの部屋で硫化水素が発生したことがわかりました。警察によりますと、男性は自殺を図ろうとしたということですが、意識はあり、現在、病院で治療を受けています。現場は、鹿児島市立美術館など公共の施設やホテルなどが立ち並ぶ区域の一角にあり発生した硫化水素は消防が薬剤をまいて中和されましたが、1時間半にわたってマンションの住民やその周辺の人たちおよそ50が避難しました。また現場からおよそ300メートル離れた名山小学校では、現場近くに帰宅する児童8人を一時待機させて迎えに来た保護者といっしょに帰宅させたということです。警察では病院で手当てを受けている男性から詳しく事情を聴いて調べを進めることにしています。