2007年11月02日

離婚騒動の顛末

いつだったか。
「父と母が離婚する」という話になったことがあった。

母は、病を武器に、傍若無人っぷりを発揮していて、
父は、ほとんど家には戻らず、会社に寝泊りする。
そんな関係が、しばらく続いていた。

最初、その話を聞いた時、
「ぇ?!JW的に、それ(離婚)ってアリなの?」と思ったのは確かだが、
とっくにJWを離れたわたしが、どうこう言うことではなかった。

母の父に対する不満を聞くと、
これはうまくいくはずが無いと思う。

母は子どものように、父からの無償の愛を求めていた。
受容、共感、傾聴・・・。ありのままの自分を受け入れて欲しかったのだ。
子どもたちに完璧を求めたように、父にも完璧を求めていた。

対する父は、戦時中生まれの、昔ながらの男性。
対面(人目)を気にすることもあり、表面的にはとてもやさしかったが、
母の気持ちを理解して、受容することはなかった。

父親でなくても、母親の求める完璧さには、
誰も応えることなどできないのではないかと思う。
そんな完璧な男がいたら、お目にかかってみたいわ。(笑)

そもそも、自分ができないことを人に求めるなよ。と思うのだが。
自分は、できている。と思っているところが、痛いところで。(--;;

愛情が冷めているのは、傍目にも明らかなわけだが、
どうやら母親から、別れたいと言っているようで、
父親は、したいなら勝手にしろ。という態度らしい。

・・・っていうか、
冷静に考えたら、離婚して困るのは、明らかだと思うのだが。
専業主婦で、稼ぎも無いし、心を病んで、まともな状態じゃないし。
第一、アンタJWでしょ。ほんとに離婚していいのか?って。
一時の感情の爆発かもしれないけど、
何考えているのか、わけわかんないよ。(^^;;;

ともかく、家族会議をするから・・・と召集され、実家に赴いた。

先に弟達が来ていて、
弟達は、まぁ勝手にすればいいんじゃない。
とっくに限界だったんじゃないの。って、見解。

わたしの意見を求められたから、
わたしは、慎重に、本当に慎重に、言葉を選んで、

わたしは、お父さん、お母さん、ふたりの子どもだからね。
どちらも心から大切に思っているし、
だから、こうやって不満をぶつけあっているのを見るのは辛い。
離婚する、しないは、別にして、ふたりとも幸せになって欲しいからね。
どうしたらいいんだろうね。

・・・と、その時、感じていたわたしの気持ちを、
誰も責めることが無いように、
そして少しでも、建設的に考えてもらえるように、
わたしなりに、一生懸命、話したつもりだったのだけれど。

それが、母親の逆鱗に触れることになった。
母の気持ちを理解せず、父の味方をしたのが許せない。というのだ。
そんなつもりは、ほんのかけらもなかった。
どんな親であっても、大切な親だからね。というわたしの思いが、
母親だけでなく、父親にも向けられていたのが、我慢できなかったようだ。

「おまえなんか知らない。」「出て行け!」
「お父さんの味方をするようなヤツはいらん。」
から、はじまって、思いつく限りの罵詈雑言を浴びせられ、
とどまることを知らない非難と、中傷の言葉に、
わたしはいたたまれず、泣きながら、家を出ていった。

わたしのせいいっぱいの思いが、
何ひとつ、母親には通じなかったのが、悲しくてたまらなかった。
激しい無力感に襲われ、絶望的な気分になった。

真ん中の弟は、
その時のわたしと母のやり取りを見て、
「こんな親は、もう知らん」と、
親に見切りをつける、決断をしたそうだ。

結果的に、弟は親との関係を断ち、
その、きっかけを作ったわたしは、
すぐにその時のことを、許してしまったわけで。
(っていうか、気にしてたら、きりが無いんだよねぇ。)
ちょっと複雑な心境だったりもする。


wasurena_so at 10:56 │Comments(5)TrackBack(0)clip!過去のこと 

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この記事へのコメント

1. Posted by ルリアゲハ    2007年11月02日 17:06
そんな身勝手な姉妹は、JWの世界もいらん!
不貞以外の離婚願望。
子供への虐待。
ないものねだり。
会衆にいても火種にしかならん!

‘っていえないんだよね〜建て前は’
2. Posted by とんがり    2007年11月02日 22:34
受容、共感、傾聴……が必要ならカウンセラーと結婚するしかないですね。できれば外人でロジャースとかいう名前の。
いま現在問題抱えてる人に気持ちを伝えるのは難しいですね。私も投げた気持ちを場外ホームランで返されることたびたびですが、いずれ試合を終えて球状を出たら、そのボールを見つけてくれることもあるんじゃないかなと。期待半分に思ってます。

関係ないですが、読者に登録させていただきました。慣れないんでこの操作でよかったか不安ではありますが、よろしくです。
3. Posted by kame    2007年11月03日 09:03
私の母親にもそんなときがあったよ。
ここまでせっぱつまった状況ではないけど
幸せな家庭生活がどったらこったらって本を引っ張り出して、父の悪い所を並べ立てwww
こんな人を相手にしてられるか!!みたいなwww
全然幸せな家庭生活じゃないと思った瞬間でした。
自分のことは、エホバに使えているからって完璧な気分になってるのだろうけど、自分を見ようとしない人多いと思うwww
4. Posted by 勿忘草    2007年11月05日 13:23
>ルリアゲハさん
すでに夫婦関係が壊れているのに、
離婚できずに、仮面夫婦を続けるというのも、
それはそれで、何だかな〜って感じですけどね。

母のこと、ちょっと違った視点で、記事にしてみました。
こんな姉妹、ほかにもいらっしゃいますよね。きっと。(笑)

>とんがりさん
はじめまして。
「読者登録」の存在をすっかり忘れてました。
承認手続きがあったんですね。知らなかった。(^^;;
全然気付かず、放置してました。すみません。

プロのカウンセラーでも、たぶん無理でしょうね。
話を聞いて受け入れる以上のことを求めていましたから。
愛情を示し続ける。相手にわかるように表現し続ける。なんてね。
しかも、傷ついて、心を閉ざしてしまっている人が相手ですから。

いつか変わることがあるかも。と、
ちょっとだけ期待したこともありましたが。(^^;
5. Posted by 勿忘草    2007年11月05日 13:24
>kameさん
他人のことをどうこういうための宗教じゃなくて、
自らを律して、良くしていこうというのがホントだと思うんですけど。(^^;

人のこという前に、自分のこと見直してくれないと。ねぇ。
幸せな家庭生活とは、程遠いですが。(笑)

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