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舞鶴高1殺害、鼻の骨折れ脇腹殴打 致命傷前に暴行か

2008年05月12日15時01分

 京都府舞鶴市の雑木林で、府立高校1年の小杉美穂さん(15)が遺体で見つかった事件で、小杉さんの脇腹に殴られたような跡があり、鼻の骨も折れていたことが、府警の調べでわかった。これまでの調べで、小杉さんは、鈍器で頭部を集中的に殴打されて失血死したことが判明しているが、府警はこうした致命傷を受ける前にも、激しい暴行を受けていた可能性があるとみている。

 調べでは、遺体の脇腹付近に内出血の跡があり、鼻の骨も折れていたという。いずれも拳で殴られた際にできる痕跡に近いという。さらに、顔面には鈍器でついたものとは別の線状の擦り傷などもあったという。

 これまでの調べで、遺体には肩や尻の部分に擦り傷があったことが判明しており、両腕には抵抗した際にできたとみられる皮下出血や表皮のはがれが見つかっている。府警は、事件当時小杉さんがはいていたジーンズに尻の擦り傷の場所と一致する傷があることから、肩や尻の傷は硬い面と強く摩擦した際にできたとみており、地表が軟らかい土でおおわれた現場の雑木林とは別の場所で、小杉さんが押し倒されたり、道から河原に突き落とされたりした際、殴られた可能性があるとみている。

 府警は、自宅から遺体発見現場へ向かう途中に設置された防犯カメラに、小杉さんとみられる女性が別の人物と歩いている姿が映っていたことを把握しており、この人物が事件について何らかの事情を知っているとみて特定を急いでいる。

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