現在位置:asahi.com>文化・芸能>文化>文化一般> 記事

羽生二冠が初の反則負け ネット棋戦、操作で時間切れ

2008年05月12日10時31分

 11日夜に行われた第2回大和証券杯ネット将棋・最強戦で、羽生善治二冠(37)がプロ入りから23年目にして公式戦初の反則負けを喫した。

 最強戦は、パソコン画面の将棋盤の駒を対局者がマウスなどを使って動かし、インターネットを介して対戦するプロ公式戦。羽生二冠は東京・千駄ケ谷の将棋会館、相手の渡辺明竜王(24)は都内の自宅で対局した。相矢倉の中盤戦で、羽生二冠が68手目に持ち駒を打とうとしたところ、盤面が隠れるように対局と無関係の画面が開き、それを消して指したが、制限時間の30秒を超えていた。羽生二冠は「消さなきゃと焦っているうちに時間がなくなってしまった」と話す。「二歩」などルール上の反則はいくつかあるが、時間切れも反則の一種。羽生二冠は反則を犯したことはなかった。

 ネット対局では、盤と駒を使う通常の対局ではないような珍プレーが起きる。ネット女流公式戦では、今年2月に中井広恵女流六段が時間切れ負け。昨年12月には、反則ではないものの、石橋幸緒女流王位がマウス操作を誤って、駒を意図しない所に落とすミスも起きている。

PR情報

このページのトップに戻る