北京──中国国営の新華社通信は11日、国産第1号のジャンボ旅客機の生産を手がける企業「中国商用飛機」が上海に設立されたと伝えた。中国が米ボーイングや欧州エアバスへの依存度低減を図る試みとみられている。
資本金は190億元(約2800億円)で、国有資産監督管理委員会が最大株主。上海市政府が後に続いている。1999年に国営企業から分離された中国航空工業第一集団公司と第二集団公司も出資する。
通称「大飛機公司」とされる中国商用飛機は、座席数150席以上旅客機生産を目指す。金壮龍社長は、ジャンボ機の開発には長期の人材訓練と研究開発を要するため、国産第1号が実用化される時期については語るのは時期尚早だとコメントした。
同社は短期目標として、中国航空工業第一集団公司が開発した85席のジェット機「ARU21」の納入を支援する。ARU21はまだ飛行してないものの、中国国内からの受注は既に181機にのぼっている。