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京都高1殺害 防犯カメラに府道歩く2人、人物特定急ぐ

2008年05月12日03時10分

 京都府舞鶴市の雑木林で、府立高校1年の小杉美穂さん(15)が遺体で見つかった事件で、海沿いの府道に面した防犯カメラに、小杉さんとみられる女性が7日未明、別の人物と2人で歩いている姿が映っていたことが府警の調べでわかった。道沿いの複数の住民が当時、若い男女の声を聞いていたことも判明。府警は小杉さんが何者かと接触した後、遺体遺棄現場に向かい、事件に巻き込まれた可能性が高いとみて、任意提出を受けた映像の詳しい分析を進めている。

地図

  

 調べでは、2人の映像が記録されていたのは、舞鶴湾沿いを南北に走る府道近くに設置されていた防犯カメラ数台のうちの1台。小杉さんの自宅から国道27号を経由して約3キロ付近。約4キロ進めば、遺体発見現場の雑木林にたどり着く。映像では、小杉さんとみられる女性と別の人物が府道沿いの歩道を連れ立って歩いており、撮影時刻は死亡推定時間帯に近い7日未明だったという。

 府道に面した一帯に住む女性会社員は、自宅で7日午前0時半〜午前1時45分の間に、戸外で話す若い女性の声を聞いた。「女子高生が携帯片手に歩いておしゃべりしている感じだった」という。ここから北へ約100メートルに住む自営業男性(58)は同日未明に、大声で会話している様子の若い男性の声を聞いたという。「声は北へと徐々に遠ざかっていった」と話している。

 これまでの調べでは、小杉さんは6日深夜に自宅を出たとみられている。同日午後11時55分ごろには、西へ約1キロ弱離れた国道沿いのガソリンスタンドの防犯カメラに、小杉さんとみられる若い女性が歩いていく姿が映っていた。約2分後には、自ら開設したホームページにスタンド近くにある工事現場の赤色灯を撮影した画像を投稿していたことが確認されていた。

 7日午前0時50分ごろに友人と携帯電話で話し、スタンドから西へ約1キロ離れた薬局前にいると伝えていたことも分かっている。

 電話での通話内容が事実なら、スタンドから薬局まで約1時間かかっており、府警はその間に何者かと待ち合わせをしたり、接触したりして時間を費やし、その後、2人で海沿いの府道を通って現場へ向かった可能性があるとみている。

 府警は、防犯カメラで小杉さんとみられる女性と一緒に映っていた人物が、事件について何らかの事情を知っているとみて、特定を急いでいる。

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