2008年05月11日(日)
太陽光スクーターが快走、エコ実践をPR 県職員の村山さん作製、通勤に使用
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太陽光エネルギーで走る改造電動スクーターと村山力さん=県庁 |
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県環境創造課で地球温暖化対策を担当している村山力課長補佐(49)が、市販の電動スクーターを改造し、太陽光エネルギーだけで走る「ゼロ・エミッションスクーター」を製作した。甲府市古上条町の自宅から往復約10キロの通勤に利用し、クリーンエネルギー活用の実践例を率先して示している。
排ガスが出ない電動スクーター自体が既に環境対策車。しかし村山さんは「バッテリーの充電に家庭用電力を使うので間接的には二酸化炭素が排出される」とし、約2年半前から試行錯誤を繰り返し改造を進めてきた。
改造したスクーターには1枚につき4・5ワットの発電力があるソーラーパネルを前部と後輪右側面に2枚ずつ装着。走行中だけでなく駐車中もバッテリーに充電できるようにした。この後4枚のソーラーパネルだけでは毎日続けて使うことが難しいことが分かり、自宅に設置したソーラーパネルで日中に蓄積した電力を夜間スクーターのバッテリーに充電することができるよう改良を重ねた。フル充電すれば約30キロ走るという。
配線や装着はすべて手作業。「インターネットオークションでできるだけ安く部品を購入した」ため、改良費はスクーター本体を含めて20万円弱だった。村山さんは「雨の日でなければ十分に日常生活で利用できる。少しでもクリーンエネルギー活用の啓発につながればいい」と話している。
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