尼崎脱線補償、集団交渉へ遺族団体──JR西に個別の対応要求

 
              
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尼崎脱線補償、集団交渉へ遺族団体──JR西に個別の対応要求

2008/05/12配信

「JR福知山線事故賠償交渉の会」を立ち上げ記者会見する幹事の浅野弥三一さん奄轣i11日午後、兵庫県伊丹市)
「JR福知山線事故賠償交渉の会」を立ち上げ記者会見する幹事の浅野弥三一さん奄轣i11日午後、兵庫県伊丹市)

 兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故の遺族らは11日、JR西日本との補償交渉を集団で進めるため、「JR福知山線事故賠償交渉の会」を設立した。JR西に責任の所在を明らかにさせたうえで、個々の遺族の心情や経済的事情を考慮した新たな補償基準を要求。さらに安全性向上のための基金や制度の創設など、社会的責任を果たすよう求める。

 集団交渉を目的とする同事故の遺族団体は初めて。昨年11月から一部の遺族らが設立準備を進め、事故の犠牲者106人のうち三十数遺族が参加した。

 同事故の補償を巡りJR西は、全責任を認め、「交通事故などの一般的な人身事故を上回る基準で補償に応じる」としてきたが、遺族側は反発。「2度とあってはならない重大事故なのに、一般的な補償基準をベースにするのはおかしい。亡くなった命の重さを考慮すべきだ」として、逸失利益と慰謝料に基づく従来の補償基準ではなく、個々の事情を考慮した補償基準を求めている。

 同会はJR西に対し、まず幹部の経営責任も含め、事故の責任の所在を明らかにするよう迫る。その上で、各遺族の心情や経済的理由を個別に考慮した補償を要求、事故で崩壊した遺族の生活再建に必要な補償条件を引き出す。
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