ミャンマー、死者は2万8000人余りに
ミャンマー国営テレビは11日、サイクロンによる死者をこれまでより5000人多い2万8000人余りとしました。被災地では、救援活動の遅れによる感染症も発生しています。 ミャンマー軍事政権は11日夜、国営テレビを通じ、サイクロンによる死者が2万8000人余り、行方不明者は3万3000人余りと発表しました。しかし、国連は、行方不明者はおよそ22万人に上る恐れがあるとして、被災者は最大で190万人と推計しており、軍事政権側が発表した数字を大きく上回っています。 最大野党のNLD=国民民主連盟によりますと、被災地では、衛生状況の悪化のためコレラに感染した患者が発生したということです。 こうしたなか、ミャンマー軍事政権は海外からの支援物資を徐々に受け入れ始め、ヤンゴンの空港で足止めされていたWFP=世界食糧計画の支援物資も11日には被災地への輸送が始まったということです。また、12日には支援物資を積んだアメリカの輸送機がタイ中部の空軍基地を飛び立つ予定です。 海外からの支援は今後、本格化しますが、軍事政権が人的支援をどこまで受け入れるかは不透明です。(12日02:36)
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