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首相「理解できない」 サイクロン被害でミャンマー政府に
福田康夫首相は10日、首相公邸で米ワシントン・ポスト紙のインタビューに応じ、サイクロンで大規模被害に見舞われたミャンマー軍事政権が海外からの人的支援を拒んでいる事態について、「理解できない。国際社会として放置しているわけにはいかない」と述べ、ミャンマー軍事政権が受け入れやすい国連を中心とした支援態勢の必要性を強調した。
北朝鮮の核問題では、米国と北朝鮮の協議が進展した場合の日本の対応について「拉致を解決しないで関係を正常化したいというのは、北朝鮮にとって決して良い状況ではない」と述べ、拉致問題を置き去りにした形で米朝協議が進むことを強く牽制(けんせい)した。
首相は「核とミサイル、拉致は3点セットだ」と強調。「ブッシュ米大統領はよくご存じだ。米朝交渉は日朝交渉に配慮しながら進めていただいている」としながらも、「日本の責任として拉致を解決していくつもりだ。ミサイルについても日朝で交渉しなければならないかもしれない」と指摘した。
少子・高齢化社会の進展で懸念される労働力不足を補うため、海外からの移民受け入れの是非については、「移民が急速に入り社会的混乱を起こすのは避けなければならない。受け入れる必要度はまだ小さい段階」との見方を示した。