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日中首脳会談「空振り」…解散遠のき再編ムード 起爆剤は平沼新党? (1/3ページ)

2008.5.11 22:35

 中国の胡錦濤国家主席訪日を政権浮揚につなげられないまま「超低空飛行」を続ける福田政権。フジテレビの「報道2001」世論調査でも、内閣支持率は訪日前の22%から20%に下落した。次期衆院選を来年に見送る公算が大きくなる中、政界再編を前倒しする動きが与野党ともに強まってきた。「台風の目」は新党構想を掲げる平沼赳夫元経済産業相(無所属)だ。自民、民主両党とも「保守Mリベラル」の軋轢(あつれき)を抱えており、政界再編待望論はくすぶり続けてきた。うっすらと浮かび上がるその青写真を追った。(石橋文登)

 「日本を射程に入れたミサイルを1300基以上並べておきながら、北京五輪に向けて友好を振り回されても日本人は信用しない。首脳会談で言うべきことを言わなければ戦略的互恵関係とはいえない」

 平沼氏は11日、フジテレビの「報道2001」に出演し、福田康夫首相と胡主席の首脳会談を激しく批判。新党構想についても「ブレない政治家を1人でも多く永田町に送らなければならない。総選挙前にそういう方向性でまとまっていけば新党を立ち上げることはやぶさかではない」と快気炎を上げた。

 平沼氏は、平成18年秋に安倍晋三前首相が郵政造反組を復党させた際、1人誓約書提出を拒み、直後に脳梗塞(こうそく)で倒れた「悲劇性」もあり、保守勢力に強いカリスマを持つ。昨年秋以来、衆院選後の新党構想を掲げてきたが、「月刊日本」5月号で「求める声が大きくなれば解散前に新党を結党する心づもりだ」と前倒しを宣言。これを機に周囲が騒がしくなった。

 4月28日に民主党の小沢一郎代表、30日には自民党の伊吹文明幹事長らが相次いで平沼氏と接触し、秋波を送った。5月8日には国民新党の綿貫民輔代表、新党大地の鈴木宗男代表らと会談し、10人ほどで定期会合「野人の会」を結成する運びとなった。

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