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PICK UP!/nobodyknows+ 雨をテーマにした、1年振りのニューシングルが登場!
nobodyknows+ nobodyknows+
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Excite 1年振りのニューシングルですが、表題曲の「アンダーレイン」は昨年の全国ツアーでも披露していましたよね。
HIDDEN FISH 元々、ライヴに来てくれた人達に喜んでもらえるように、ツアー用に新曲を作ったんですよ。それが結果的に今回シングルになったんです。
Excite では、「アンダーレイン」は、どんなイメージから作られたんですか。
ヤス一番? まず、(DJ)MITSUさんが先にトラックを作って、そこからサビを作ったんです。僕はいつもサビを作る時、メロディと歌詞を同時に作るんだけど、その時、トラックを聴いてたまたま“雨”ってワードが出てきて。哀しげなトラックの雰囲気が、そういうふうに聴こえたんでしょうね。そこから話を広げて書いていったんです。「言いたいことを伝えよう」ってよりも、「情景が浮かぶ、情緒がある曲にしたいな」と思ったんです。
Excite そこから4人で歌詞を合わせていったと。
HIDDEN FISH 変に考え過ぎず、曲の持っている雰囲気を大事にして作っていったんです。「新しいことをやろう」って漠然としたイメージもありつつ、あと、MITSUさんがDJをしているSOUL GROUNDというバーで、一時期、歌謡曲ナイトをやっていたこともちょっと影響してて(笑)。その盛り上がり方がハンパなかったんです。酒飲んで、みんなで大合唱して(笑)。昔の歌謡曲って、誰もが歌いたくなるフレーズがありますよね。それも、何となく頭の片隅にあったなぁ。
Excite 確かに、昔の歌謡曲的な雰囲気もありますよね。
ヤス一番? 本当は、(ボーカルにロボット声のようになる)トークボックスも入っているし今っぽいはずだけど(笑)。新しいんだけどどこか懐かしい感じがするとこが良いんじゃないですかね。
Excite 古き良きものと新しさが、上手くミックスしていると。では、“雨”に対してどんなイメージを持ちながら、楽曲に反映させていったんですか。
ヤス一番? 雨の時は、一人で居ることが多いじゃないですか。傘をさす時も、家に居るにしても。決して、良い感じの時ではないですよね。中には良い時もあるんだろうけど。なんか、素に戻る感じがするんです。そういう時に自問自答したり、自分を客観的に見たりするので、僕のパートは、そんな妄想を切り取った感じになりました。
HIDDEN FISH 僕も雨の時は、結構、自分を考えることがありますね。雨がテーマというと寂しい感じになりそうだけど、「雨振って地固まる」という前向きなイメージで書けました。
Excite サウンド面では、BPM140とテンポは早いんですよね。聴いていると、そういう印象はあまりしないんですが。
ヤス一番? 実はそうなんですよ。早いラップを乗せるか遅く乗せるかでちょっと迷いました。あと、サウンドの面では、曲の展開が面白いですね。なかなかこういう曲は他に無いし、新しいことが出来たと思っています。
Excite 曲の展開が、映画の場面転換っぽい感じもするし。
ヤス一番? そこは、MCが1人じゃ出来ないですからね。やっぱ、4人居るからこそ出来たなって。
HIDDEN FISH 後半は4人全員でマイクリレーしています。そこは僕らの武器なんで(笑)。
Excite あと、良いアクセントになっている、トークボックスのプリメラさんをフィーチャーしたきっかけは?
ヤス一番? 最近、名古屋で活躍している若いアーティストで、前に他のアーティストの曲で一緒になったことがあったんです。もう一度一緒に何かできたらいいなと思っていて、今回参加してもらったんです。
Excite 曲全体的には、「辛くても前向いて行こう」という想いも込められていますよね。
ヤス一番? でも、そこを強く出そうとはしていなかったんですけど、僕らの根本にあるものを入れた方が良いかなと。最終的に聴き終えたあと、清々しくなってくれればなって思いましたね。
Excite では、カップリングの「きになるき」ですが、「アンダーレイン」からの流れで聴くと、“晴れ”って感じがする明るいナンバーですね。
HIDDEN FISH この曲は、「春夏秋冬を4人で歌おう」ってところからスタートしたんです。でも、「そのまま歌っても普通だな」って思っていた時に、ヤス君が「1本立っている木を自分達に置き換えて、春夏秋冬を歌おう」ってアイディアを出して。そんなことやったことなかったし、面白みがあるなって。
ヤス一番? “学校の通学路に立っている木”というのを決め事にしたんです。最近思うのは、長くラップをやっていると、書きたい衝動がないと自分で面白くないんですよ。季節のことを書くにしても、ラッパーとして他の人とは違った方向から書きたいと思ったし。そしたら良い曲になったなって。あと、「アンダーレイン」にメロディが付いているんで、こっちはあまりメロディを乗せないようにしたんです。ノリ的には、オールドスクールのヒップホップっぽい感じなので、ライヴでやるのが楽しみですね。
Excite さて、今回4枚目のアルバムに向けての、4thステージに突入したわけですが、雰囲気変えていこうという気持ちもありましたか?
HIDDEN FISH というよりも、同じことやってもしょうがないし、自分らが面白いものをやりたいというのが強いんです。個人的には、元々何をやっていたのが楽しかったのかなって、考えた時期でもあったんです。結構、自分が楽しいことって、根本にあった部分に集約される気がしてて。それはクラブでやっていた頃かもしれないけど、それはよく考えてましたね。
ヤス一番? 毎回アルバムに向かっていく時に思うけど、前作までに出来なかったことを次でやりたいと思うし。同じことをやるよりも、新しいことにチャレンジもしていきたい。じゃないと、自分でやってても面白くなくなっちゃうんで。
Excite 俯瞰して、nobodyknows+が次どうなったら面白いかってところにも繋がりますね。
ヤス一番? それもあります。今、ラッパーもいっぱいいますし(笑)、まあそれ以前に、自分達が「面白いことをしたい」「フレッシュでいたい」って方が強いんです。
Excite では、フレッシュさを保つ秘訣は?
ヤス一番? なるほど。では、ちょっと振り返って、昨年11月に行った全国ツアーの感想を聞かせて下さい。
HIDDEN FISH ライヴのやり方を変えて、もっとグルーヴ感を出していこうと思ったんです。ノンストップ・バージョンって感じでやったのが、自分達でも面白くて。お客さんからの反応も手応えを感じましたね。
ヤス一番? MCも少なく、着替えも無しで、ずっとステージに出っ放しなんですよ。曲間も、ヒップホップのクラブのDJみたいに、繋いだり、打ち込んだりで途切れない。だから、休む時間はないですね(笑)。
Excite じゃあ、今まで以上に大変だったのでは?(笑)
HIDDEN FISH 最初の頃は、汗だくで「ハアハア」言っていましたよ(笑)。
ヤス一番? 動きっぱなしで、表現することに必死です(笑)。でもやっぱり、ライヴも曲作りと同じく、自分達がフレッシュな気持ちじゃないと面白くないんですよ。それに成長もしたいし。他の人がやってないようなものを形に出来て、それが評判よくて嬉しかったです。だから今度のツアーも、また面白いことを考えていて、前より良いものが出来ると思います。
Excite ということで、4月から全国ツアーが始まりますが。
ヤス一番? 確実に面白いイベントになりそう。1度来た人が、「また来たいな」ってライヴにしたいんです。それは、nobodyknows+が見たいって感覚じゃなく、1回来て面白かったから友達連れてまた来たいと思われるライヴが出来たらなって。MITSUさんも、トラック作るだけのDJじゃないし、グルーヴ感、流れを作れる人なので。そういうとこでも、凄く良いものが見せられると思います。
Excite あと、今後の活動予定は、どのようになっているんですか。
HIDDEN FISH 今年は、ライヴとレコーディングを並行してやっていこうとしていて。
ヤス一番? 今回のツアーも結構長いけど、曲作りも合わせて、1年やろうとしているんです(笑)。来年の今頃はすっきりボディになってそう(笑)。
HIDDEN FISH 痩せてます…その予定です(笑)。
Excite 良いライヴやって体もシェイプし、良い楽曲も作ると(笑)。では最後に、『アンダーレイン』を聴いてくれる人へのメッセージを。
HIDDEN FISH 是非、聴いて気持ち良くなってくれればなって。これをきっかけにライヴに来て欲しいですね。
ヤス一番? あと、PVも人生の良い記念になるようなカッコ良いものになったので(笑)、是非、観て下さい。PV観た後に、CD買いに行くっていうのもアリだと思います(笑)。
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