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イラク戦争時に米軍が英兵士を誤爆、コックピット生映像がTVに流出 - 英国

  • 2007年02月06日 20:26 発信地:英国
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写真は、サン紙が入手し、スカイニューズ・テレビで6日に放送された米軍ジェット機のコックピット映像の一部。英軍装甲車を誤爆直後と思われる。(c)AFP/SKY NEWS

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【ロンドン/英国 6日 AFP】英サン(Sun)紙は6日、イラク戦争開戦から8日後の2003年3月28日、戦地で英国軍兵士が空爆により死亡した事件の重要証拠とみられる米軍ジェット機内のコックピット映像の一部を入手した。この映像から、英兵士空爆が米軍の誤爆であったことが明らかになった。

 英国人兵士が乗った4台の「オレンジ色の車両」を、米軍が「オレンジ色のミサイル」と誤認したことが原因とみられる。誤爆したのは、米軍のA-10サンダーボルト・ジェット2機に搭乗した2人のパイロット。

 コックピット映像には音声も含まれており、誤爆に至るまでの経過が克明に記されている。
(会話は一部省略しています)

パイロット1:「車両4台発見。オレンジ色のパネルが見える。このエリアに友軍は?」

米軍地上管制官:「北に800メートルの地点だな?」

パイロット2:「北に800メートルを確認。このエリアに友軍はいない。私は西に回るので、君に攻撃を任せる」

パイロット1:「了解。市内に進入される前に1台目を爆破しよう」

パイロット2:「急げ。早くしろ」

パイロット1:「了解。ああ、ロケット・ランチャーが見えるな」

パイロット1:「爆破完了」

 サン紙によると、このときにパイロット1は英国軍部隊を誤爆。装甲車2台を爆破し、英国人兵士1人が犠牲となった。

パイロット2:「命中だ。・・・・・・ゴーグルをつけたからよく見えるようになった・・・・・・やっぱり友軍ではなさそうだな」

パイロット1:「大慌てで逃げてるぞ。どうだ、見えるか?」

パイロット2:「ああ、友軍じゃない」

管制官:「近くに友軍がいるから気をつけてくれ。黄色の小型装甲車だ」

パイロット2:「なんだって!? まずいな・・・・・・煙が見える」

管制官:「すぐに戻れ。非常にまずい事態だ」

(ここでパイロットがののしる声がしきりに聞こえる)

管制官:「途中にも友軍がいるから注意してくれ」

パイロット2:「了解。ええと、先ほどの友軍の現状は?」

管制官:「1人死亡、1人負傷との連絡があった」

パイロット2:「了解。・・・・・・なんてこった」

パイロット1:「・・・・・・どうすりゃいいんだ」

パイロット2:「聞いたか? 刑務所行きだな」

米軍空中警戒管制機(AWACS):「管制、A-10は友軍を誤爆した。作戦失敗だ」

英国軍パイロット:「作戦失敗、作戦失敗」

(ここでまた、米軍パイロットの罵り声がしきりに聞こえる)

パイロット1:「くそっ・・・・・・どうすりゃいいんだ(涙声)。・・・・・・オレンジ色のパネルが、ロケットに見えただけだ。それに、管制官も友軍はいないって言ったのに」

 写真は、サン紙が入手し、スカイニューズ・テレビで6日に放送された米軍ジェット機のコックピット映像の一部。英軍装甲車を誤爆直後と思われる。(c)AFP/SKY NEWS

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