大型連休も終わり、街は初夏の雰囲気。「やっと家族サービスが終わった」と一息ついているお父さん方も多いでしょう。半面「夏はどこに行こうか」と計画に余念のない学生さんもいると思います。
玉野の夏といえば、すぐに連想されるのが渋川海岸。既に上半身裸になって日焼けする若者や波打ち際で遊ぶ子ども連れの姿も見られます。「夏本番を待ちきれない」といった気分も感じられます。
その渋川海岸ですが、これから多彩なイベントが開催されます。おかやまビーチサッカー(六月十四、十五日)を皮切りに海開きと全国海岸清掃ロボットコンテスト(同二十八日)日比・渋川かっからか大会(七月十九日)宝探しなどが行われる海水浴客サービスデー(八月中旬)…。今年は初めてビーチバレーの全国ツアー大会(九月五〜七日)、海辺のスポーツやレジャーを紹介するビーチライフin渋川(同七日)も開かれます。
玉野市商工観光課がまとめた〇七年の観光客数(推計)によると、渋川海岸は二十四万七千人で前年比3・1%減。七月の天候不順も影響したようですが、やや目新しさに欠けた、という面も否めないと思います。新イベントの導入は、いい刺激となるでしょう。
にぎわいのある観光地、というのは、地元の人々の努力があるものです。観光客に「また来たい」と思われるかどうか。関係者の腕の見せどころでしょう。渋川海岸を舞台にさまざまな“夏の表情”を紙面でお届けできれば、と思います。
(玉野支社・高木一郎)