浦添市伊祖で発見された化学兵器の可能性のある米国製M57砲弾の撤去作業は8日午後も続けられ、12発の砲弾を密閉容器に収納して初日の作業を終えた。9日も残り10発を収納する作業が行われる。砲弾はビニールシートに包まれて現場に残された。盗難などに備え、浦添署員がパトカーで現場に常駐し24時間態勢で警戒している。住民への避難指示などを取らなかった浦添市は「風評被害によるパニックを防ぐため」と今回の措置について説明した。
作業は8日午前から始まり、民間業者らが慎重に砲弾を密閉容器に収納し敷地内の別の場所へと運んだ。作業は午後4時すぎに終わった。防衛省の担当者によると、万が一、化学剤などが漏れたときのため、除染技術を持つ自衛隊が同行したという。10日早朝に嘉手納弾薬庫へ運ばれる予定。
一方、浦添市の儀間光男市長は、8日の定例記者懇談会で「専門家の意見を聞き、爆発や液体漏れの可能性はほぼないと判断した。中身が分からない状況では風評による住民のパニックを防ぐ必要があった」と住民に避難指示を取らなかった理由を説明した。4月下旬に県外から訪れた専門家と現場を確認。「いたずらを防ぐ」などとする国の方針に従い、処理現場の非公表や避難指示を出さないなどの対応を決めたという。
住民への説明がなかったことについて、儀間市長は「非公表などの措置は最善ではないが、風評被害を防ぐためで選択は正しいと考えている」と強調した。
現場と道路を挟んだ向かいに住む自営業の石嶺幸子さん(56)は「撤去には避難措置が必要なのではないか」と話した。
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